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シンポジウム「Future Ready Asia〜アジアの明日(あした)のために」報告書

「Future Ready Asia」は、アジアの非営利団体の一団が立ち上げるプラットフォームで、明日のアジアのために可能性を話し合い、課題を明確にしていく場です。

シンポジウム・シリーズ第1回目にあたり、おかれた環境に関係なくどんな人ももっと社会参画ができるよう、アジアはどんな準備をしていくべきかをみていきます。疑うまでもなく、多くの政府機関、非政府機関(NGO)が社会的弱者、つまり障がいがある人や経済的弱者を支えるために、教育の機会を与え、人間の権利を提唱し、インフラ整備や生活環境を整え、医療支援や雇用創出をして、盛んに活動を繰り広げています。

これらの努力にもかかわらず、社会的に不利益な立場におかれた人たちとの格差は広がるばかりです。これは途上国もさることながら、日本のような先進国でも見られる現象です。情報が溢れるこの時代に、社会的弱者が活発に社会に参画し、経済格差が狭まり、すべての人が平等な社会をまだ実現できていないとは誠に皮肉なことです。

このシンポジウムでは、次のような質問を投げかけます。
・アジアで社会的弱者を支援しているNGOを支え、彼らの力になるにはどうしたら良いか
・社会的弱者が私たちの社会に積極的に参画するために、何をすべきか
・持続可能などのような取り組みで、彼らをより自立へと導けるのか

このシンポジウムでは、専門家の話を伺いながら、NGOの今後の役割とアジアの明日を考えることを目的に開催しました。

【プログラム】
◇主催者挨拶 :長谷川仰子(NPOリトル・クリエイターズ)
◇講演1:「ソーシャルインクルージョンをめざした社会−多様性に寛容な社会--」
   小山望氏(日本人間関係学会理事長、埼玉学園大学大学院心理学研究科教授)
◇講演2:「アジアの子どもの権利実現の現状や課題--参加の権利に焦点をあてて」
   甲斐田万智子氏(NPO国際子ども権利センター代表理事 文京学院大学教授)
◇講演3:「社会的弱者のための経済支援の在り方」
   テン・テンダー氏(シンガポール企業家協会会長、アセアン・日本経営者会議グループメンバー、静岡県地域外交対外関係推進員、非駐在オマーン・シンガポール大使)

◇ディスカッション - Future Ready Asia -
 「脆弱な立場におかれた人々に優しいアジアの新しいプラットフォーム」
   司会:小山望氏
 パネリスト:甲斐田万智子氏、テン・テンダー氏、ラルフ・リム氏(マレーシア、NGOザ・スマイル・チーム代表)、安部隼人氏(記録映画「生まれてきてよかった」主人公)、奈良松範氏(諏訪東京理科大学機械システム工学教授)

シンポジウムの内容は、下記報告書をご覧ください。

Future Ready Asiaシンポジウム報告書.pdf

シンポジウム「Future Ready Asia〜アジアの明日(あした)のために」

会場:東京国際フォーラム G409
日時:2016年1月7日 11時−15時

主催:NPOリトル・クリエイターズ
協力:日本人間関係学会/The Rice Co., Ltd.(シンガポール)/The Smile Team(マレーシア)
Special Thanks:Cadenza Music(インドネシア)